下痢は、便が薄くなり排便回数が増える症状です。では原因別の症状について見ていきます。
■腸に癌のような病変がある場合
通常、慢性的な経過を生じるため、症状がひどくなくても、簡単に治らない時は精密検査を受けなければなりません。下痢をすると、体内の水分が出て脱水現象が起こることがあるので、十分な水分摂取をする必要があります。特に子供たちは、で脱水現象が生じ、命を失う大変なことになったりもします。ですから症状に応じて、それぞれ別の治療方法を選ぶようにします。
■感染、中毒が原因の場合
細菌、ウイルス、寄生虫などの感染による下痢が感染性であり、中毒性は、食中毒や薬物中毒による場合をいいます。急に発症することが特徴であり、発熱や嘔吐、腹痛を訴え、症状が激しいので、すぐに病院に行くようにします。
■神経性が原因の場合
精神的ストレスがひどくなると腸の機能に問題が生じ、下痢をします。””過敏性腸症””と言う病気が神経性に起因する場合であり治すのが容易ではなく、簡単に再発します。
■体質が原因の場合
冷え性の人が冷たい食べ物を食べたり、熱体質の人が熱い食品を食べたり、体質的に合わない食品を食べることにより下痢をします。また、特定の食品にアレルギーがある場合もあります。
下痢の改善法として、真っ先に見直すべきものは食生活にあります。
現代社会において多忙な生活を繰り返していますと、いつのまにか食事の時間は短くなり、食事をしっかりと作ることからも遠ざかってしまいます。簡単に済ませてしまう惣菜や弁当の類は、添加物が入っていることも少なくなく、それらを消化させる為の能力は腸にとって負担がかかり過ぎてしまうことになります。未消化分として排泄されることによって、それが下痢という症状となって現れます。
また、深夜に及んでも食材の購入が出来る便利さは、本来あるべき食事の時間帯というものを乱し、腸の負担を増やします。便は夜、寝ている間に多く作られます。食後に休憩を加え、そのあとでおもむろに就寝に入るのが通常のパターンです。内臓を休めておく時間に、逆に食べ物を詰め込みますと、胃腸を酷使することにつながり、消化力の低下をおこします。消化力は加齢とともに落ちていく傾向にありますので、働き盛りの年齢層ほど注意が必要になります。消化力の低下は、下痢の原因の大きな要因の一つです。
忙しさは、ストレスの蓄積にもつながり、そのストレスを少しでも和らげるために、暴飲暴食という行動に出てしまうこともあります。大元の生活全般の見直しは必須です。